POSのデファクトスタンダード

創業以来18年間のPOS機器問題について、とうとう解決する時が来た。

それが、NECのモバイルPOSだ。

当社は昨年2015年に、このモバイルPOSをdPack次期バージョンであるd3の標準POSにすることを決めた。

  

当社は創業以来、POS機器については開発しない方針でやってきた。なぜなら、POSはハードウェアに依存するからだ。今から20年前は専用のハードウェアに専用の無線通信プロトコルを使って、POS本体やハンディターミナルを運用していた。メーカー独自の技術を使って実現されていたので、保守サービスもメーカーが行っていた。

2004年になってWindowsPOS標準が提唱されたり、linuxPOSが発売されるなど、パソコン技術による安価なPOSが市場に出回った。メーカーPOSもこれに追随してWindows化することで、ハードウェアとソフトウェアの分離が行われたものの、過酷な環境で使用されるPOS機器はハードウェアそのものの耐久性が問われるので、大手メーカーの寡占を突き崩すことは出来なかった。

それが、大きく変化する時が来た。2008年のiPhone発売、そして2010年のiPad発売だ。

インターネットが常時接続になり、パソコンの世帯普及率が70%を超えても、乗り越えられなかった壁を、スマートフォンが飛び越えた。ガラケーではインターネットは完全準拠していなかったが、スマートフォンはhtml標準で動作した。持ち歩ける軽量パソコンとしてモバイル情報端末が一人一台の時代を実現したのである。それは「いつでも誰かとつながる」ことを意味した。
もう一つの大きな違いは、タッチパネル操作である。機械部品であるボタンはとにかく故障が多い。隙間からホコリが入るし、それを掃除するためだけに保守契約サービスマンが来訪することがあった。コストもかかるし、新しいソフトウェアに入れ替えるとなると大きなコストがかかる。ボタン割り当てた設定もやり直さなければならなかった。これをタッチパネルにしたことですべてソフトウェアで解決できるようにした。しかも、クラウド環境から設定を遠隔操作で変更できる。

2012年ごろからベンチャー企業がiPadPOSを相次いで発売、市場には粗悪品が乱立した。大手が推移を見守るなか、リクルートが無償でPOSソフトウェアを配布することまで始めた。いわゆる商品の種類しかレシートに打てないメカレジと呼ばれていた簡易型のレジが、そのおかげでPOSに変わっていくことになる。

一方、大手専門店やコンビニチェーンは、従来通りのメーカー製POSを採用していた。チケットの発券やtotoの販売など、WindowsPCでなければ柔軟に対応できない機能要求が目白押しだったからだ。

中堅企業は迷っていた。数千数百店舗の大企業とはIT投資にかける金額は桁が違いすぎる。かといって、iPadのような機器で本当にPOSが動くのだろうか…と、迷っていた。

だが、それはもはや「根拠のない不安だった」と気付いた。サポート面でもNECブランドの安心感もあった。

当社は、このNECのiPadPOSについて2013年から注目しており、推移を見守っていた。その記事がこれである。 

 
このサービスが2014年に国内で開始されてすぐに評価を開始、2015年に販売店契約を締結し、商品マスターや売上トランザクションなどのデータ交換を実現した。

その数年の間にアプリがバージョンアップしていくスピードを見ても、このPOS製品が業界標準になっていくのは時間の問題だと感じる。

これで、長年のPOS問題は一気に解決したと今では確信している。