店舗で商品を販売している時に、特別割引などで定価とは異なる売価で販売することがあります。NECモバイルPOSではその販売価格の変更をワンタッチで行うことができます。
まず初めに、加盟店ポータルで、商品マスタを登録するときに、特別売価を3種類登録できるので、事前に登録します。

そして、実際に販売する際に、売価をワンタッチで変更することができます。

dPackその他の既存機能や新機能を、画面画像付きで詳しく説明し、お客様の理解を促すカテゴリーです。
dPackでは、シフト管理ができるだけでなく、勤怠打刻(タイムレコーダー)の機能もあります。
シフト管理は「希望シフト」「予定シフト」の作成をする機能ですが、勤怠打刻は「実績シフト」の自動入力になる機能です。
(シフト管理の機能についてはこちらをご覧ください)
それでは、実際の勤怠打刻(タイムレコーダー)の操作画面をご説明します。
勤怠打刻については、POSやdPackに使用されているiPadからも打刻作業が可能ですが、できればタイムレコーダーとして専用機器を置かれることが多いです。
ですので。勤怠打刻の画面は、通常のdPackの画面とは異なるURLで使用することができるようになっています。
シフト管理にて「予定シフト」に入っている従業員は、濃い青色で表示され、シフトには入っていないけれどこの店舗に勤務する可能性のある従業員は水色で表示されます。

現在出勤していたり、今日の勤務が終わった従業員は緑色で表示されます。
アンケート調査を行う機能もあり、その設問を自由に作成することができます。
この機能を使うと、体調管理などの調査にも使用することができます。

また、カメラ付きのタブレットを使用している場合には、フロントカメラで出勤した従業員の顔写真を撮影して、打刻のなりすまし防止や、体調チェックや身だしなみを確認することもできます。

打刻されたデータは、責任者が画面上で承認した上で、dPackからダウンロードできます。
ダウンロードデータは下記のようなデータレイアウトでEXCELファイルで出力できます。

dPackでは、経理処理で売上と仕入を区別して処理できるように、
・売上で使用する品目を「商品」
・仕入で使用する品目を「材料」
という名称で、区別して管理することができるようにしています。これは日本のほとんどの企業が、経理処理において三分法で処理しているため、その商習慣に沿って設計しています。
この設計によって、セット商品などの組み合わせ商品とバラ商品の在庫管理が実現できています。(セット商品の登録と在庫管理についてはこちらをご覧ください)
それでは、まず売上で使用する「商品」について説明します。
メニューから「マスタ管理」>「商品関係」を選択すると、商品マスタに関係するメニューが表示されます。この画面にある「商品一覧」メニューが商品マスタの入り口で、その主な機能は次のとおりです。

このように、POSとの連動や売上分析に使用するのが「商品」です。
商品一覧メニューを押し、次の画面で検索ボタンを押すと、次のように「商品マスタ一覧」が表示されます。

この画面では、POSから自動連携された商品が一覧表示されています。
例えば、この画面の「PLUコード」は、POSで登録されたJANコード(POSでは「商品コード」と呼んでいます)が自動連携されて表示されています。
ここでPOSの画面を見てみましょう。

POSで登録された情報とまったく同じ内容が、dPackの商品マスタに自動連携されています。
つまり、dPackの商品マスタは、
売上に関する集計をしたり分析するのに使用する=商品マスタ
と、覚えてください。
POSと自動連携している場合には、dPackの商品マスタは、ほとんど変更することがありません。POSでしっかりと正しいデータが登録されていれば、dPackではそのまま流用することができます。
メニューから「マスタ管理」>「材料関係」を選択すると、材料マスタに関係するメニューが表示されます。この画面にある「材料一覧」メニューが材料マスタの入り口で、その主な機能は次のとおりです。

このように、仕入先との取引や在庫の管理に使用するのが「材料マスタ」になります。
材料一覧メニューを押し、次の画面で検索ボタンを押すと、次のように「材料マスタ一覧」が表示されます。

この画面では、発注にも使用する仕入単価や在庫数量を数えたときの計測単位(個やグラムなど)が表示されています。
つまり、dPackの材料マスタは、
発注仕入や在庫に関する集計や資産評価に使用する=材料マスタ
と、覚えてください。
ところで、この画面例では、ほとんど商品と同じ品目が、表示されていますよね?これは、売上で使用する「商品」と、仕入で使用する「材料」がほとんど同じだからです。
その状態を、「商品と材料が1対1の関係にある」と呼んでいます。
これは小売店でよく見られるケースですが、それでも、仕入先への発注品名と売上でレシートに表示される品名を異なったものにしたいという場合もあるでしょう。そういう使い方に対応するために、商品マスタと材料マスタに区別しています。
ところが、その状態だと「商品マスタはPOSと自動連携だけれど、材料マスタは手入力で登録」することになり、とても手間がかかりますよね。ですので、
自動連携は商品マスタだけでなく、材料マスタにも自動連携できる
この機能は、dPackの初期設定で、お客様の希望により当社がシステム設定します。
小売店では、ほとんどの商品が材料と1対1の関係にあるので、この設定をあらかじめ行うことで材料マスタの登録メンテナンスからも解放されることになります。
商品と材料の関係が1対2以上の関係になる場合を「セット品」や「加工品」として管理したい場合は、こちらをご覧ください。
dPackが最初に開発された時は、売上分析機能からスタートしました。POSで蓄積されたデータを有効活用しようというのがその最初の設計ポリシーだったからです。
ですが、POSにも集計機能や分析機能があります。ここではdPackの分析機能との役割分担についてご説明します。
(1)POSの売上分析
POSでは、クラウド上のサーバーに売上レシートデータを7年分保管するように設計されています。これは、税務上の証憑書類の保存期間に対応しているためです。このデータ保存があるので、レシート控えを紙で保存するという必要がなくなりました。
つまり、最も細かいレシートデータが取り出せるようになっているのです。

一方、大量のデータを蓄積しているということは、それを集計するのにとても時間がかかります。
ですから、すぐに取り出せるデータは直近の31日間に限定することで、集計スピードを上げています。
これは、POSの分析機能が、直近の売上データを検索して、修正したり入力間違いを探し当てたりすることを主たる目的にしていて、お客様からの問い合わせにすぐに対応できるようにしているからなのです。
(2)dPackの売上分析
それとは逆に、dPackの売上分析は、事業者の会計期間(12ヶ月)において経営成績を分析できるようにすることを目的に開発されました。
ほとんどの事業者は1年毎に決算を行い、前年度と比較しながら経営成績を評価しています。
ですので、dPackでは売上データは標準で過去24ヶ月をデータとして保存し、それよりも古いデータは自動的に削除して集計スピードを早めています。(別料金で25ヶ月以上の保管をすることも可能です)

dPackは集計スピードを早めるために、画面上に表示される集計データについては、集計テーブルを使って事前に集計して保持しています。売上データが5分毎にPOSから送信されてくるたびに、再計算して集計しています。
そのため、すでに集計したデータを表示するだけなので、分析帳票の画面表示が数秒で可能になるのです。
このように、POSとdPackは分析機能について役割分担をしています。
dPackの分析機能についてはこちらにサンプルをご用意しています。
dPackを導入すると、POSで登録した商品マスタはdPackにも2重で登録する必要はありません。それは、dPackの開発にいたった経緯から、必ずデータ連携することを実現してきたからです。
dPackにはPOSの機能がありません。これは、お店ですでに導入されているPOSレジがそのまま使えるよう、他社のPOSとデータ連携することを最初から目指したからです。
dPackの開発当時はまだ1台で100万円以上するPOSが主流でした。それを買い替えてもらうわけにはいきませんよね。
ですので、過去にたくさんの他社メーカーのPOSとのデータ連携を実現してきました。
そうしているうちに、POSについてもiPadで動作するクラウド型のサービスが始まりました。dPackは開発当時からブラウザで動くクラウドサービスでしたので、ようやくPOSが追いついてきたというわけです。
ここでは、最も導入実績の多いNECモバイルPOSとdPackのデータ連携を事例に、商品マスタの自動連携について説明します。
(1)自動データ連携の説明動画
まず、POSで登録された商品マスタからdPackにデータ連携するまでの説明動画をご覧ください。
(2)POSのポータルサイト(クラウド)
クラウド型サービスは、インターネットブラウザを通じてサーバーに接続して使用します。POSで使用する商品マスタの登録は、そのサーバーに登録することになります。

この画面は、NECモバイルPOSの「加盟店ポータル」サイトといって、POSの設定を行う画面です。SafariやEdgeなどインターネットブラウザを使ってアクセスします。
店舗と本部が離れている場合や、店舗が複数ある場合でも、店舗まで行かなくてもPOSの設定を変更できるように、クラウド上のサーバーでPOSの設定ができるようになっています。
ちなみに、この時点でdPackの商品マスタにもコピーされています。(後述)
(3)iPadで動作するPOS(アプリ)
店舗で使用するPOSは、iPad上で動作します。POSシステムはアプリで作られていて、Apple Storeなどからダウンロードしてインストールします。
POSシステムを起動すると、最初にサーバーからデータダウンロードするかどうかを確認されます。

これは、サーバー側にある商品マスタなどのデータが変更されているので、最新のデータに置き換えることをお知らせしてくれています。
ところで、POSシステムはどうしてアプリで作られているのでしょうか?
それは、インターネット接続が切れてしまっても、POS機能が使えるようにするためです。
インターネットが使えないからといって、お客様に注文やお会計ができませんなんて言えませんよね。
つまり、POSシステムは、アプリとしてiPadの中だけで動作するようにして、インターネット(主にWiFi)が再接続されたときに、サーバーに売上データを送信するように設計されているのです。
ですので、もし停電になってもお会計は可能というわけです。
(4)dPackとのデータ連携(クラウド)
dPackはPOSのサーバーと直接データ連携しています。POSで設定されている情報は、売上や商品だけでなく、部門や分類、消費税設定にいたるまで、すべてのデータをdPackサーバーにコピーしてきているのです。
ですので、POSのデータで集計したり分析したりする機能は、すべてdPackでも実現可能です。さらに、そのデータを使って在庫管理や売上分析に活用していくわけです。

完全なリアルタイムでサーバー接続するとサーバーに負荷がかかりますので、おおよそ5分毎にデータ連携しています。ですので、正確に言うと「ほぼリアルタイム」です。
例えば、POSで売上データが登録されると、POSサーバーに送信され、5分後にはdPackにコピーされて、ブラウザから売上分析ができるということです。

上記(2)でNECポータルで登録された商品は、それよりも前にdPackにデータ連携されています。
