レシート内容の照会と修正ができます

もう20年以上前のお話になりますが、dPackをPOSとつなげたときにお客様から教わったことに「店舗のPOSでレシート削除をさせない」という経営方針がありました。店頭のPOSでレシート削除を認めると、お客様が帰られたあと返金があったかのように見せかけることができるので不正の温床になるというのです。

「本当に間違えたらもう一度入力しなおしてお客様に対応する。差額は返金等の対応をするが、間違えたレシートの削除については必ず本部に報告書を提出させて本部で修正する」

ということは、dPackに取り込んだレシートデータを画面上で照会できて、さらに削除することができるようにしなければなりませんでした。

さらに、その修正後の売上情報は経理システムに会計仕訳としてダウンロードしなければなりません。売上高の計上仕訳を、経理システムに手入力するのは店舗数が増えれば増えるほど手間がかかるのです。

dPackはPOSデータを取り込んで会計まで送信できる精度にチェックして確定させる必要がありました。

その機能を実現したのが「売上登録」です。

1.日次の売上データを総覧する

該当する月毎の日付単位でのいわゆる「Zレシート」に相当する情報が一覧表示されています。

データ交換によってPOSデータを取り込んで日別に集計した一覧表で照会できるようにしています。POSデータは売上情報だけでなく、その支払方法まで含まれています。会計仕訳を起票する際には、クレジットカード払いの区別もしなければなりません。


【便利な使い方】

クレジットカードは決済代行会社ごとに入金になりますので、「(借方)売掛金 / (貸方)売上」として仕訳計上する時に、決済代行会社の別に区分して計上したいというご要望を受けることがあります。その場合、店頭でクレジットカードの種別を分けられるように支払方法にクレジットカードの種類別にわけるという方法で対応されることが多いです。


それでは、売上日の修正をしてみましょう。日付をクリックするとレシート明細の一覧が表示されます。

2.レシートの売上日変更または削除

POSのレシートデータの修正で最も多いのは、売上計上日の間違いです。日次の締め処理(POSの閉設処理)をするのを忘れて、翌日もそのままPOSレジを操作してしまった場合に生じます。

売上計上の日付を間違えると、その日は売上データが存在しないことになりかねません。そこで、複数のレシートデータを売上日一括変更できるようにしています。

また、レシート削除についてもこの画面で行うことができます。間違えたレシート番号を本部に報告してしかるべき責任者の承認をもらってから、レシート削除の手続きが行われます。

3.レシート照会

削除する前に、レシートの指定が正しいかどうか確認します。削除したいレシート番号が報告されているとはいえ、そのレシート番号を書き間違っている可能性もありますので、レシートの内容を照会して確認したうえで削除するようにします。


【便利な使い方】

dPackでレシートデータを削除しても、POSのレシートデータまで消えることはありません。あくまでも正しい売上高を計上するためにこの「売上登録」機能を使います。

POSデータについては電子帳簿保存の要件を満たすように、入力されたそのまま、お客様にお渡ししたレシートの情報のまま保存されていて、dPackでは管理上の正確性を保つように修正することができるという使い分けになります。

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タブレットPOSのデファクトスタンダード

創業以来20年間のPOS機器問題について、とうとう解決する時が来ました。

それが、NECのモバイルPOSです。

当社は2015年に、このモバイルPOSをdPack次期バージョンであるd3の標準POSにすることを決めました。

今から20年前は専用のハードウェアに専用の無線通信プロトコルを使って、各メーカーはPOS本体やハンディターミナルを運用していました。メーカー独自の技術を使って実現されていたので、保守サービスもメーカーが行っていたのです。

2004年になってWindowsPOS標準が提唱されたり、linuxPOSが発売されるなど、パソコン技術による安価なPOSが市場に出回りました。しかし、ハードウェアそのものの耐久性が問われるので、大手メーカーの寡占を突き崩すことは出来ませんでした。

それが、大きく変化する時が来ました。2008年のiPhone発売、そして2010年のiPad発売です。

インターネットが常時接続になり、データがクラウドに保存できるようになりました。
そして、タッチパネル操作が耐久性を解決しました。機械部品であるボタンはとにかく故障が多い…これをタッチパネルにしたことですべてソフトウェアで解決できるようにしたのです。しかも、クラウド環境から設定を遠隔操作で変更できるようになりました。

2012年ごろからベンチャー企業がiPadPOSを相次いで発売、無償でPOSソフトウェアを配布する会社まで現れます。それでもiPadのような機器で本当にPOSが動くのだろうか…やはり保守が心配だという声はまだ聞こえていました。

そこで登場したのがNECモバイルPOSでした。サポート面でもNECブランドの安心感があります。

当社は、このNECのiPadPOSについて2013年から注目していました。


このサービスが2014年に国内で開始されてすぐに評価を開始、2015年に販売店契約を締結し、商品マスターや売上トランザクションなどのデータ交換を実現しました。

その後の数年間、毎月のようにアプリがバージョンアップしていくスピードを見ても、このPOS製品が業界標準になっていくのは時間の問題だと考えています。

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d3開発スタート!

開発コードネームはd3に決定。

昨年から市場調査を開始して2016年からdPackの新しいバージョンd3を開発スタートしました。 今までの業務ノウハウはそのままに、人と情報の新しいコミュニケーションを提案してまいります。

店舗の生きた情報と働く人たちをつなぐために、どこにいてもモバイル端末でつながって、時間軸(タイムライン)にあわせて売上、シフト、仕入などの様々な店舗情報を表示し、自動的に業務記録データが残っていくことで、本部に提出する営業日報へとつながっていく…。

そんなシステムを目指します。

dPackを開発した経緯

1997年。私たちが起業して間もない頃の年末。ある外食チェーン経営のお客様と出会いました。その頃はまだASPという言葉すらなく、サーバーはお客様に納品するのが当たり前の時代でした。

ところが、店舗数をどんどん増やして急成長する会社に、情報システム部門に人員を割くことは優先順位が低く、サーバーの保守はお客様には難しい状況でした。そこで、サーバーは私たちの事務所にマシンルームを作って置くことにしました。それがクラウドサービスの始まりでした。

外食産業用のパッケージシステムは少なく、POSは導入されているものの、売上データ(Sales)を分析する仕組みもまだまだ不足している状態でした。また、外食産業の店舗運営のポイントは食材(food)と人件費(labor)を管理することだと言われます。

そこで、その3つの情報を店舗と本部で情報共有できるようにしようというプロジェクトが始まりました。それがdPackです。

情報共有には、インターネットとWebブラウザーを使うことにしました。まだインターネット接続がモデムでダイアルアップ接続していた頃のお話です。その時から固定料金の光ファイバーが普及するのを見越していたから出来たことですが、今思えば当時の電話代は高かったんですよねえ。

Google Mapのような便利なものも無く、システム提案に向かう途中で道を間違えて30分も遅刻したことも…

インターネットサーバーが不安定な頃でしたから、予備機を2台構成で準備しておき、アクセスエラーが出たら携帯電話にメールが飛ぶ監視プログラムも自分たちで作りました。死活監視は当たり前で、当時から監視プログラムでデータベースに値を書き込むところまでチェックしていました。夜中に飛び起きたことを思い出します。

そんな数々の問題があったにもかかわらず、dPackの産みの苦しみをともに戦って頂いたお客様には、本当にとても感謝しています。そのdPackもVer.1が稼働して17年、Ver.2が稼働して11年になります。(2016年時点)

そして今年はiPadPOSと小売店対応も出来ました。

これからも、もっともっと進化して、すべてのお客様に御恩返ししたいと思います。